青森県振連様の総会にて講演をさせていただきました
日々の出来事
5月11日に、青森県商店街振興組合連合会様の総会が行われ、その中で、弊社が企画室として参画させていただいております函館都心商店街振興組合の事業のうち、過去3か年分についてご紹介させていただきました。
講演依頼の際に、インバウンドに関する取り組みをメインでお願いしたいという旨のご指示を頂いておりましたので、本年度野村不動産様にご協力させていただきまして実施した、インバウンドを中心とした観光客に関する調査事業の結果をメインで紹介させていただきましたが、その後の親睦会で、函館都心商店街でも昨年度実施した「アーケードの撤去」に対して、各組合様の関心が強いことがわかりました。
というのも、青森県にはアーケードを有する商店街が多く、その商店街の多くが、「老朽化による修繕」「バブル期の堅調な商店街経営の時に建設したアーケードの建設賦課金」、これらによる経費の圧迫という問題を抱えており、維持や撤去の方法を模索しておられる組合様がいくつかいらっしゃいました。
幸いにして、函館都心商店街振興組合は、函館市中心市街地活性化基本計画の事業として、アーケード撤去に関わる費用のほとんどを市に負担していただき、組合の自己負担は最小限で済みました。ただ、それに至るまでに、たくさんの協議を重ね、また、撤去後のファサードを考える議論に相当な時間を費やしてきたという背景もあります。
アーケードを有する地方の商店街では、今後ますます維持が困難になり、老朽化の著しいタイミングで撤去となることが予測されます。その時のことを見据え、組合として撤去の方法と撤去後のビジョン(費用負担についてや、雨や雪がしのげなくなり集客力が低下することへの対策や、撤去後のファサード整備のコンセプトなど)を明確にしておく必要性があると考えます。
方法やビジョンの思案は、どんな事業を実施する場合にも必要なことですが、商店街振興組合の場合、それぞれが一国一城の主である社長様の集合体ですので、上手くいかないことが多いと考えます。
弊社では、たくさんの先進事例商店街を訪れ、それぞれが先進事例と言われる所以についても、僭越ながら弊社なりの結論を出させていただいております。
それらを活用し、模範解答こそご提示できないかもしれませんが、選択肢(きっかけ)を複数ご提示することはできるのではないかと思います。弊社でよろしければ、いつでもお問い合わせをいただければ幸いです。
最後に、お招きいただきました青森県商店街振興組合連合会様、そしてご清聴いただきました青森県の各商店街振興組合の皆様、誠にありがとうございました。