七飯町仁山にあるついき農園を取材
日々の出来事
昨日は七飯町仁山にある「ついき農園」を取材させていただきました。
築城さんは、4代目の農園主になります。
ついき農園は有機農業で有名な農園なのですが、有機農業にたどり着くには色々な苦労があったと教えてくれました。
築城さん自身が農薬の影響によって体調不良が続いたこと。
親交のあった八百屋さんが有機野菜を取り扱っており、影響をうけたこと。
自身の子どもたちがまだ小さく、本当に体にいい野菜を作ろうと思ったこと。
この3点が転機となり有機農業を開始することになりました。
しかし、築城さんが有機農業を始めた頃、まだまだその手法は広く認知されておらず、奇妙なものを見る目で見られたそうです。
そんな苦境にもひるむことなく、人の健康に資する野菜の提供を目指して徐々に認知されて始めると、周りの目も変わっていったそうです。
がんに対する免疫力が高い人参はあるお医者さんから絶賛されたこともありました。
卵アレルギーの人でも食べることができる鶏卵の生産し、感謝されたこともありました。
そんな消費者の方の声に答え、少しでも人々の健康に寄与することができればという一心で、ひたむきに農業と向き合っている築城さん。
そして、取材を通して感銘を受けたのは、築城さんの一家が築城さんのポリシーを共有し、手を取り合って農業に携わっていること。
後継者不足が叫ばれる昨今で、家族が中睦ましく農業経営をしている光景は、昔懐かしささえ感じましたが、回帰していかなければならない姿にも見えました。
自分の仕事に誇りを持つ、親の仕事に誇りを持つ、親の姿をみて学ぶ、農家の理想啓を見た気がします。