函館市経済部主催の函館ブランドセミナーに参加してきました
日々の出来事
函館市経済部主催の函館ブランドセミナーに参加してきました。
5月21日、標記のセミナーに参加してきました。
演題は、世界に羽ばたく琉球紅茶の物語~地元農家との連携による沖縄県産「琉球紅茶」ブランドの確立~
で、沖縄ティーファクトリーの代表取締役社長の内田智子さんが講師を勤めていました。
ここで講師の内田さんと、内田さんの活動を簡単に紹介しますと、
内田さんは、スリランカを拠点に、紅茶の買い付け等に業務に携わっていました。
仕事の関係でたまたま沖縄に滞在していたとき、体調不良になっていしまい病院にいったところ、体調不良では無くお子さんを授かっていたことが判明。しかし、活動拠点であるスリランカは子供へ予防接種等が普及しておらず、5歳未満児の死亡率が日本の5倍という、子供を生んで育てる環境としては決して良いとはいえないもので、内田さんは子どもが5歳になるまでは、沖縄でこれまでと同様紅茶に関わる仕事を継続しながら育児をしていこうと決意します。
沖縄に住んで約1年が過ぎた頃、ふと訪れた北部の村の農地を見て、内田さんは驚きます。その土の色はスリランカの土と同じ赤土だったのです。その土は神様しか作れないとされており、紅茶に最適な土でした。さらに、沖縄の緯度は紅茶の名産地インドのアッサム地方と同じ北緯26度であることもわかり、沖縄は本格的な紅茶の生産に適した場所だということがわかったのです。
そこで内田さんは、本格的な国産高級紅茶の製造に着手していくことを決めます。よそ者の内田さんに対する周囲の風当たりや定植の失敗など、幾度の困難を乗り越え、琉球紅茶「月夜のかほり」が誕生します。
しかし、誕生したことがゴールではなく、内田さんの願いは世界的に琉球紅茶が認められること。そのために、紅茶文化の2大聖地といわれるイギリスとフランス、その中でもイギリスほど敷居が高くなく、大衆文化としての紅茶文化が根付いているフランスの方が、琉球紅茶が広く受け入れられ、様々な評価を聞けるという点や、そこで認められれば世界に認められたといっても過言ではないという点から、内田さんはフランスを選択し、フランスの専門家(ティーハンターと呼ばれる人達など)やセレブたちが集う品評会への参加を決意します。
そこで下された評価は、本場スリランカやインドで生産される紅茶に引けを取らないほどの高評価。すなわち、琉球紅茶がテロワール(生産地独特のかぐわしい香り)が認められ、沖縄をニューフロンティア(新しい生産地)を開拓するという内田さんの夢がかなったということです。
私が紹介するとなんとも幼稚な文章になってしまい、内田さんに申し訳ないのですが…
内田さんのお話から学んだこと。それは、自分で惚れ込んだものに対しての自信を持つこと。お金に代えられない価値をみんなで共有すること。仕事が形になったもの(成果物)が信頼を勝ち取るということです。
現状の私では、自分がどんなに惚れ込んだ物でも自信を持って押し出していくことはできないと思います。それは、他でも無く自分に経験がないからだと思います。つらいことも楽しいことも経験し、今後自分の惚れ込んだ物(情熱を注げるもの)に対して周りを巻き込みながら、成果を挙げていけるよう、一層努力をしていかなければならないと感じました。
写真は、今回のプロジェクトのコラボ企画商品として函館の洋菓子店「ペシェ・ミニョン」さんが開発した乳製品スイーツとそれをおいしく召し上がってための特別ブレンドティーの「函館ブレンド」になります。